ニキビの治療薬 ミノマイシン(抗生物質)

ミノマイシンはニキビを治療する薬です。

 

 

アメリカのファイザー社が開発しており、この製薬会社はバイアグラやハルシオンなどの世界的に有名な薬をいくつも販売しています。

 

 

主成分はミノサイクリン塩酸塩で、抗生物質の一つです。

 

 

ミノサイクリン塩酸塩は細菌が増殖するためのタンパク質の合成を阻害することで、増殖できないまま細菌に寿命を迎えさせ徐々に死滅させます。

 

 

これを静菌効果と呼びます。速効性があるのは殺菌ですが、殺菌は人間に必要な細胞まで攻撃する可能性があるため、ミノマイシンによる静菌効果は安全性を重視しているといえます。

 

 

毛穴に詰まった皮脂をエサにして増殖し、毛穴を炎症させてニキビを作るアクネ菌も細菌に含まれます。

 

 

よってミノマイシンのような抗生物質で治療することができます。

 

 

錠剤とカプセル、顆粒の3タイプがありますが、皮膚科では錠剤を処方するのが主流です。

 

 

ニキビ以外にも細菌が関係する病気の治療に有効なので、皮膚科だけでなく歯科、耳鼻科、眼科でも使っています。

 

 

特にテトラサイクリン系の抗生物質しか使えない時に便利な薬です。

服用時の副作用と注意

ミノマイシンによる副作用は腹痛や下痢、胃部不快感など一般的な抗生物質のものと同じです。

 

 

さらにミノマイシンはめまいの症状が出ることがあります。

 

 

よって服用後に高い場所での作業や車の運転は行わないようにします。

 

 

必ず副作用が出るわけではありませんが、人によっては皮膚の痒みや湿疹といったアレルギー症状を発症することがあります。

 

 

アレルギー症状は軽い副作用と比べて体に与える負担も大きいので、服用を中止して医師に相談します。

 

 

肝障害のある人や妊婦などは服用することができません。

 

 

子供に使うと成長途中の歯が黄色くなる恐れがあるため、ほとんどの医師は処方しません。

 

 

大人は1日1錠〜4錠を服用します。

 

 

ニキビの程度によって飲む量は変化するので、医師の指示に従います。

 

 

服用する時は水かぬるま湯が適切です。

 

 

牛乳やヨーグルト、乳酸菌飲料と一緒に服用すると、効果を弱めてしまいます

 

 

乳製品にはカルシウムを多く含んでいますが、それが薬の成分と結合するとキレートという吸収されにくい形状になります。

 

 

胃の中でミノサイクリン塩酸塩と乳製品が一緒になるのを避けるために、薬の服用の2時間前後は乳製品を食べないようにします。

抗生物質を使用する際の注意点・耐性菌の問題

また抗生物質の注意点として、耐性菌の問題があります。

 

 

長く服用するとアクネ菌も薬に対抗する力を持ってしまうため、ますますニキビが悪化します。

 

 

通常はニキビ治療であれば1ヶ月〜3ヶ月が目安なので、この期間に完治させることを目指します。

 

 

長期服用を避けるために、ニキビが治ったからと自己判断で服用を中止するのは危険です。

 

 

ニキビは見た目では改善しても、毛穴にはたくさんのアクネ菌が繁殖している可能性があります。

 

 

ミノサイクリン塩酸塩は血中濃度を一定に保つ必要があり、中途半端に薬を投与すればその分耐性菌が増えるため逆効果です。

 

 

服用に疑問を感じたら医師に相談して、専門的な意見を聞きます。

 

 

皮膚科での処方は、耐性菌を防ぐために2週間分くらいしか処方しません。

 

 

通院時間が長いと面倒に感じる人も多いですが、こまめに医師の状態を見せて適切な投与を受けることが大切です。

 

 

1ヶ月分以内ならば個人輸入でも入手できますが、服用をやめても良いタイミングを知るのは難しいため、なかなかニキビが治らない時は皮膚科に行きます。

 

 

皮膚科に行きながらもニキビを改善するためのケアは続けます。

 

 

規則正しい生活を送り、ニキビの原因となる脂っこい食べ物やスイーツの食べ過ぎに注意します。

 

 

スキンケアも自分の肌質に合った方法を選択すれば、ミノマイシンの用法と用量を守ることで一定の効果を得られます。

様々な細菌による感染症の治療に使われる薬ミノマイシン

ミノマイシンは、テトラサイクリン系の抗生物質で、細菌を抑制する薬ですが、おもに細菌を原因とする多くの病気に用いられています。

 

 

特に、感染症は、病原微生物が人体に侵入して身体を攻撃する病気ですが、病原菌が侵入した身体は、この病原微生物と闘う防御システムによって、腫れ、化膿、痛み、発熱などの症状が出ることがあります。

 

 

そんな病原微生物には、細菌やウイルス、真菌と呼ばれるカビなどがありますが、ミノマイシンが有効となるのは、おもに細菌による感染症で、グラム陽性菌、陰性菌、マイコプラズマやクラミジア、リケッチアなどにとても有効で、薬の摂取により、病原菌が死滅することで、腫れや化膿が治まって、やがて痛みがなくなり、発熱していた場合、解熱するようになります。

 

 

そして、このミノマイシンは、従来のテトラサイクリンなどに比べて約1〜4倍と同系列の薬の中でも抗菌力が強いことが特徴ですが、また、テトラサイクリンが効きにくい耐性ブドウ球菌や、レンサ球菌、大腸菌などにも一定の効果が期待できるほか、さらに、耐性菌が比較的少ないという特色があります。

 

 

このようなミノマイシンは、多くの細菌に有効であることから、病院では、多くの科で多くの治療に使用されていますが、代表的なおもな使途として、慢性気管支炎や、性行為感染症のクラミジアがありますが、皮膚科の管轄では、ニキビ菌を殺菌するために比較的、日常的に使用されているポピュラーな薬です。

 

 

また、他のペニシリン系や、セフェム系抗生物質が効かない時の第二選択肢としてマイコプラズマ肺炎に適用されたり、キニーネとの併用療法で、細菌以外のマラリアの治療に使用されたり、さらに、特殊な使い方では、感染症ではないリウマチの治療にも応用されることがあり、他の抗リウマチ薬による肺障害の副作用が心配される時などに役立つことがあります。

飲み合わせに関する注意

さらに、ミノマイシンは、市販薬も含め、飲み合わせに配慮する薬が多くあるので、細心の注意が必要ですが、持病やアレルギーがある場合、また服用中の薬がある場合には、医師に伝えるようにします。

 

 

そして、肝臓や腎臓に持病がある人や、高齢者は副作用が出易いため、服用量、服用する間隔などに配慮が必要となりますが、特に高齢者では、長期の服用で手足に痣のような色素沈着が生じることがあったり、小学生以下の子供では、歯が黄色くなるなどの歯の成長に悪い影響が出るおそれがあります。

 

 

そのため、マクロライド系抗生物質が効かないなど特別な場合を除いて、子供や赤ちゃんなどの小さな子供には使用せず、また、妊娠中や、授乳中も控えるようにしますが、通常、妊娠中期以降では、この系統の抗生剤をあえて処方することはなく、どうしても必要な場合には、授乳を中止するようになります。

 

 

また、ミノマイシンの服用では、めまいを起こすことがあるので、車の運転や高所での作業は控えるようにしたり、さらに、光化敏症も発症する可能性があるので、皮膚が弱い人、長期服用時は、できるだけ直射日光を避けることが望ましいといえます。

 

 

なお、飲み合わせの注意として、カルシウム剤や鉄剤、制酸剤である胃腸薬や高リン血症治療薬などと同時に飲むと効き目が落ちてしまうので、2時間以上、充分に間隔を空けて服用するようにしましょう。

 

 

さらに、抗凝結薬のワーファリン、強心薬のジゴキシン、リウマチ薬のメトトレキサート、さらに、血糖降下薬の作用を増強するおそれがあるので、服用している場合には医師と相談するようにします。

 

 

そして、ビタミンAや類似薬との併用で頭蓋内圧上昇を起こす場合があったり、経口避妊薬の効果が弱まることがあり、まれにショックやアレルギー症状、皮膚障害、肝障害などが起こることがありますが、基本的には、重い副作用というのは頻度的には少ない薬といえます。